栄とし覚え書き(日記)
三代目から託されたノート
2007年05月31日
* 写真は、前回お話しした「三代目から託されたノート」の一部分です。驚くことに、ほとんどが墨書されています。昔の人は、本当に大したもんですね〜(^0^)
このノートが購入されたのは、下記のことから特定できます。
「紀元二千六百年拾貳月拾参日求 新發田陸軍病院一番屋…」 とノートの一番最後に書かれてあります。
今風に書き直しますと、「昭和15年(1940年)年12月13日に求む。新発田陸軍病院の一番屋」となります。「先代の生き様」で少し書きましたが三代目は、傷痍軍人でした。新潟県の新発田にあった陸軍病院で療養中のときです。
どんな気持ちでこれを書き始めたか、今は知る由もありません。
少しずつ書きためたようで、古い物では昭和9年のこと。そして、昭和16年〜17年のことが主に書かれており、一番新しいのが昭和二十年のことが書かれています。
書かれている内容は、先に触れた「のみの寸法」のほかに「金物屋さんへの価格表」そして、「注文の控え」などが書かれています。
現在の価格と比べますと、時代を感じますね〜。
そういえば一見のときに三代目が、「自分が書き残した他の記録も亙君にやるれ」っと、言われてましたが結局はもらわずに終わってしまいました。今思うと、チョッともったいなかったですね(^^)
五代目 佐藤栄とし鑿製作所
佐藤 亘
つづく