5代目栄登志(えいとし)が一本一本鍛える本手打ちの印刀・鑿(ノミ)!!
ホーム印刀の仕様について
栄としノミの印刀の仕様についての説明です。

刃の形や種類について
篆刻(てんこく)の専門家は、中鋒(ちゅうほう)か偏鋒(へんぽう)で話が通じます。
ここでは、分かりやすく「両刃(りょうば)」と「片刃(かたば)」に統一してお話しましょう。
両刃 中国から伝来した伝統的な刃の形で、世界の主流です。
長く篆刻を楽しもうという方や、日展や毎日展や読売展など各種展覧会に進出していこう!という方にお薦めです。
もちろん、趣味で楽しむ方にもうってつけですよ!
各種書道講座などの本でも紹介されている最も一般的な形です。
また、印材(いんざい)を手で持ちながら彫ることが可能です。

片刃 これも、中国から伝来した伝統的な刃の形ですが、世界の主流にはなれませんでした。
しかし、両刃にはない特性があります。
それは、初めての方でもすぐに慣れて上手に彫ることができます。
さらに、両刃に比べて初心者でも「刀の切れ味」が表現しやすいのです。
書道の本で紹介されているのは、木耳社刊、小林石寿著の『篆刻講座』全六巻(木耳社さんによると現在、全巻揃いはできないそうです)しかないようす。
必要な方は、著者ならびに遺族からコピーの許可をいただいておりますので、実費でお分けいたします。
「はんこの彫り方」で紹介しているやり方が小林石寿先生のやり方を元にしたものです。
私が、直接埼玉県深谷市まで教えてもらいにいきました。
ただし、このやりかたは、印材(いんざい)を手で持ちながら彫ることはできません。
必ず、印床(いんしょう)か、篆刻バイスで固定して彫ってください。



角型・丸型について
印刀そのものの形の、角型か丸型(実際には楕円)については、書道教室や篆刻教室に参加されている方は、先生のアドバイスに従った方が良いでしょう。
個人で楽しみにされる方は、お好みでどちらでもかまいません。
角型も丸も、本手打ちで鑢(やすり)による仕上げですので、完全な角や丸にはなりません。

角型 丸型に比べて、少し重いです。
その分、彫っている時の安定感で少し丸型に優っているようです。
皮を巻いた時、丸に比べて「ずれにくい」です。
栄としノミの販売実績では、7対3で角型の方が多いです。

丸型 角型より軽くてバランスが良いので、刀の操作性に優れています。
籐づるを巻いたものが1年を通して使いやすいです。
皮巻の方は、梅雨時期や夏のころには湿度と汗の関係でずれやすいです。
しかし、皮を巻くのはご自分で簡単になおせます。



刃先の角度について
刃先の角度の鋭角(約30°)か鈍角(約50°)かは、書道教室や篆刻教室に参加されている方は、先生のアドバイスに従った方が良いでしょう。
個人で楽しみにされる方は、お好みでどちらでもかまいません。
両方使いこなしたい方は、最初「鈍角(約50°)」から始められると良いでしょう。
栄としノミの販売実績では、最初「鈍角(約50°)」から始められた方は、ほとんどの方が両方お出来になりますが、最初「鋭角(約30°)」から始められた方は、ほとんどの方が鋭角しか使いこなせません。

鋭角 栄としノミの実績では、ほとんどの方が鋭角を使用されています。
鈍角(約50°)の刀と比べますと、手に受ける抵抗が約3分の1ほどになります。
言い替えますと、鋭角の方が鈍角よりも彫りやすいです。

鈍角 鋭角の刀は切れ過ぎて嫌だ!という方にはぜひ鈍角をお薦めいたします。
手に受ける抵抗は相当なもので、なかなか真直ぐには彫れませんが修練次第で「味の有る」作品に仕上がります。



巻くものについて

何を刀に巻くかについては、どちらでもお好みでかまいません。
尚、何も巻かなくても価格に差は有りません。

皮巻き 軟らかい豚のスエードを使用していますので、刀を持った時の感触が軟らかく手に優しい刀となります。
しかし、汗と湿度により皮がゆるんだり、ずれたりすることがありますので、適宜巻き直してご使用いただきたいと思います。
巻き方はかんたんです。

籐巻き 天然の本籐づるを使用しております。
使用している間に、籐が湿気や汗を吸い込んであめ色に色付いていきます。
角型にも丸型にも両方に適しています。
ただし、巻き直しはお薦めしません。



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