印刀の仕様について

刃の種類・形状・角度・巻き材について、初めての方にも分かりやすくご説明いたします。

 

📌 まずはここをお読みください

  • 教室に通われている方は、まず先生のご指導を優先してください。
  • 個人で楽しまれる方は、お好みでお選びいただいて問題ありません。

 


刃の形・種類について

篆刻の専門用語では「中鋒」「偏鋒」と呼ばれますが、ここでは分かりやすく両刃片刃でご説明します。

 

両刃(世界の主流)

中国から伝来した伝統的な形で、最も一般的な印刀です。

 

おすすめの方

  • 長く篆刻を楽しみたい
  • 展覧会を目指したい
  • 書道講座の本に沿って学びたい

手で印材を持ちながら彫ることができます。

 

片刃(初心者向け)

初心者でも慣れやすく、切れ味の表現がしやすいのが特徴です。

 

おすすめの方

  • 初めて篆刻を始める
  • 切れ味を表現したい
  • 小林石寿先生の系統を学びたい

印材を手で持って彫ることはできません。必ず印床または篆刻バイスで固定してください。

 


角型・丸型について

印刀本体の形状です。
角型も丸型(実際には楕円)も、本手打ち・鑢仕上げのため完全な形ではありません。

販売実績:角型 70% / 丸型 30%

 

角型

  • やや重い
  • 安定感がある
  • 皮巻きがずれにくい



丸型

  • 軽い
  • バランスが良い
  • 操作性に優れる

皮巻きは梅雨や夏に湿気と汗でずれやすくなります。

 


刃先の角度について

鋭角(約30°)と鈍角(約50°)があります。
両方使いこなしたい方は、最初「鈍角(約50°)」から始められると良いでしょう。
栄としノミの販売実績では、最初「鈍角(約50°)」から始められた方は、ほとんどの方が両方お出来になりますが、最初「鋭角(約30°)」から始められた方は、ほとんどの方が鋭角しか使いこなせません。

 

鋭角(約30°)

  • 最も使用者が多い
  • 抵抗が少ない
  • 彫りやすい

手に受ける抵抗は鈍角の約1/3です。

 

鈍角(約50°)

  • 切れ過ぎが苦手な方向け
  • 抵抗が大きい
  • 修練で味のある線が出る

まっすぐ彫るには慣れが必要です。

 


巻くものについて

何を刀に巻くかについては、お好みでかまいません。

 

皮巻き

  • 豚スエード使用
  • 柔らかく手に優しい
  • 自分で簡単に巻き直せる

汗や湿度でゆるむことがあり、適宜巻き直しが必要です。

 

籐巻き

  • 天然本籐づる使用
  • 使うほど飴色に変化
  • 角型・丸型どちらにも適する

巻き直しはおすすめしておりません。